AI・DD総合種

次の表は、令和元年度の工事担任者試験の種類と申込者数、受験者数、合格者数、合格率の表です。
工事担任者試験では、3科目(基礎、技術、放棄)が全て60点以上で合格となります。
工事担任者試験では、科目合格制度があり、科目合格した試験の行われた月の翌月の初めから起算して3年以内の最後の試験の申請受付期間最終日までとなっていますので6回の試験が受けられる事になります。
費用と期間はかかりますが管理人のように3回の試験でAI・DD総合種の合格を目指せば、1回の試験で勉強する範囲が少なくなり合格しやすくなります。
せっかくの科目合格制度は有意義に使いましょう。
区分 試験種別 試験申請者数 受験者数 合格者数 合格率
令和元年度
第1回
AI第1種 869 735 269 36.6%
AI第2種 289 241 66 27.4%
AI第3種 1,936 1,736 823 47.4%
DD第1種 2,439 1,946 511 26.3%
DD第2種 235 191 35 18.3%
DD第3種 4,583 4,125 1,727 41.9%
AI・DD総合種 4,567 3,503 928 26.5%
14,918 12,477 4,359 34.9%
令和元年度
第2回
AI第1種 908 755 196 26.0%
AI第2種 246 200 63 31.5%
AI第3種 2,501 2,218 783 35.3%
DD第1種 2,897 2,295 649 28.3%
DD第2種 288 214 40 18.7%
DD第3種 6,267 5,748 2,841 49.4%
AI・DD総合種 4,926 3,658 796 21.8%
18,033 15,088 5,368 35.6%
一般財団法人 日本データ通信協会殿サイト

年間2万7千人以上がが受験する資格です。
受験者数が多いのは、DD3種とAI・DD総合種です。
DD3種は、1Gbit/s以下のデジタル通信回線と言う事で、ホームLANやSOHO程度のルーター/LAN、これらの端末工事やIP電話の設置に必要な資格なので、電気屋さん等の受験者が多いと推測されます。
次に受験者が多いのは、AI・DD総合種です。
全てのアナログ電気通信回路とデジタル通信回線の工事が行えるので合格率は低いですが人気の資格となっています。
合格率は、20%台と難度が高くなっています。
DD2種の合格率がAI・DD総合種と比べてもDD1種と比べても低くなっています。
これは、あくまで管理人の想像ですが、DD1は難しそうだからDD2を受験しようとされている方が多いのかなと思います。
管理人が勝手に思う試験の難度は、
DD3≪DD2<DD1 のように思えます。
DD2の難度は、DD1に近いように思います。
DD2を受験するならDD1を、DD1を受験するならAI・DD総合種は、如何でしょうか?

AI・DD総合種で問われる問題
  1. 基礎
    普段から電子回路や伝送関連を扱っていないといきなり受験は厳しいかもしれません。
    1回目の受験の時に電気回路と論理回路しか普段使っていない管理人は、何もせずに受験した撃退されました。
    第1問 電気回路 5点×4問 オームの法則
    第2問 電子回路 4点×5問 トランジスタ、半導体
    第3問 論理回路 5点×4問 得点が稼ぎやすい
    第4問 伝送理論 5点×4問 利得、損失、反射など
    第5問 伝送技術 4点×5問 変調など
  2. 技術及び理論
    出題範囲が広い科目です。
    2回目の受験の時に山をかけて全体を勉強しなかったので、みごとに撃退されました。
    第1問 端末説部の技術(1) 2点×5問 多機能電話、PBXなど
    第2問 端末説部の技術(2) 2点×5問 LAN関連
    第3問 総合デジタル通信の技術 2点×5問 ISDN関連
    第4問 ネットワークの技術 2点×5問 1000BASE-T、フレームなど
    第5問 トラフィック理論 2点×5問 アーランB式、平均待ち時間など
    第6問 情報セキュリティの技術 2点×5問 暗号化、ウィルスなど
    第7問 接続工事の技術Ⅰ) 2点×5問 デジタル交換など
    第8問 接続工事の技術(Ⅱ) 2点×5問 ISDNなど
    第9問 接続工事の技術(Ⅲ) 2点×5問 LANなど
    第10問 接続工事の技術(Ⅳ) 2点×5問 設計・施工管理など
  3. 法規
    DD3種と同時にAI・DD総合種を受験し、DD3種の勉強の合間に「法規」を勉強して、「法規」だけ科目合格しました。
    第1問 電気通信事業法 4点×5問 電気通信事業法など
    第2問 工担者規則等 4点×5問 トランジスタ、半導体
    第3問 端末設備等規則(Ⅰ) 4点×5問 得点が稼ぎやすい
    第4問 端末設備等規則Ⅱ) 4点×5問 利得、損失、反射など
    第5問 不正アクセス禁止法等 4点×5問 変調など
工事担任者試験は、国家試験で、基礎、技術及び理論、法規の3科目それぞれに60%以上の正解が必要となります。

管理人が受験した、AI3種、DD3種、AI・DD総合種の科目合格率です。
このデータを見ると、科目合格を使って、2回、3回と受験する人が多数いる事がお分かりと思います。
  1. AI第3種
    H24年当時と比べ現在でも、受験者、合格率共に同じような数字となっています。
    年度-回 H24-1 H24-2 H25-1 H25-2 R1-1 R1-2 備考
    3科目受験者 682 810 656 795 754 1,350 管理人はH24-1で合格出来ました
    合格率 17.0% 11.7% 15.2% 12.1% 15.8% 17.4%
    2科目受験者 277 205 267 181 223 224  
    合格率 18.4% 20.0% 18.4% 14.9% 27.4% 25.4%  
    1科目受験者 933 717 796 696 746 626  
    合格率 66.7% 66.7% 60.9% 60.9% 84.5% 75.6%  
    全科目免除者 30 37 28 17 13 18  
    全体(受験者) 1,922 1,769 1,747 1,689 1,736 2,218  
    全体(合格率) 42.6% 36.8% 37.9% 33.4% 47.4% 35.3%  
    一般財団法人 日本データ通信協会殿サイト
  2. DD第3種
    H24年当時と比べ現在は、受験者が少なくなっています。
    年度-回 H24-1 H24-2 H25-1 H25-2 R1-1 R1-2 備考
    3科目受験者 4,382 6,617 4,117 7,115 2,864 4,473  
    合格率 32.2% 32.5% 31.7% 30.8% 35.9% 45.2%  
    2科目受験者 1,079 767 992 708 484 407  
    合格率 25.9% 24.5% 24.8% 22.9% 27.3% 29.5%  
    1科目受験者 1,562 1,335 1,557 1,341 706 796 管理人はH24-2で合格出来ました
    合格率 72.0% 61.9% 70.1% 69.7% 70.3% 79.0%
    全科目免除者 105 162 99 109 71 72  
    全体(受験者) 7,128 8,881 6,765 9,273 4,125 5,748  
    全体(合格率) 41.0% 37.4% 40.5% 36.5% 41.9% 49.4%  
    一般財団法人 日本データ通信協会殿サイト
  3. AI・DD総合種
    H24年、H25年当時と比べ、現在では、受験者が少なくなり、合格率が高くなっています。
    受験者の学力の向上、同じ問題が繰返し出る・・・色々考えられますが、受験者の減少は、令和元年より新設された、電気通信工事施工管理技士の影響も出ている気もします。
    年度-回 H24-1 H24-2 H25-1 H25-2 R1-1 R1-2 備考
    3科目受験者 2,350 2,354 2,159 2,278 1,869 2,008 管理人は3教科受験で不合格
    合格率 6.8% 7.9% 3.0% 6.4% 12.3% 9.5% 直近で一番合格率が高い(7.9%)試験
    2科目受験者 1,007 1,115 954 1,089 850 862 管理人は2教科j受験で不合格
    合格率 14.2% 13.0% 5.5% 14.5% 19.4% 18.3% 直近で一番合格率が低い(5.5%)試験
    1科目受験者 888 1,017 853 915 768 770 4割の人が1科目受験
    合格率 46.1% 48.0% 26.0% 46.7% 67.3% 55.8% 管理人も1科目受験で合格しました
    全科目免除者 11 28 16 24 16 18  
    全体(受験者) 4,256 4,514 3,982 4,306 3,503 3,658  
    全体(合格率) 17.0% 18.8% 8.9% 17.5% 26.5% 21.8%  
    一般財団法人 日本データ通信協会殿サイト
≪ 前のページへ 上へ 次のページへ ≫